【活用編】段階的アプローチ(壁打ち)

生成AIを使いこなす上で最も重要なのが、一度で完璧な答えを求めない「段階的アプローチ」です。
最初から100点の回答を目指すのではなく、AIと対話(壁打ち)を重ねながら、

「全体像」→「詳細」→「仕上げ」

と順番に進めることで、回答の質が劇的に向上します。

なぜ「分けて」指示するのか?

複雑なタスクを一度に依頼すると、AIも情報の整理が追いつかず、内容が薄くなってしまうことがあります。

最初の回答に対して、「もっと詳しく教えて」「具体例を出して」「別の視点で」と追加の指示(プロンプト)を重ねることで、AIはあなたの意図をより深く理解し、精度を高めることができます。
これは単に回答を得るだけでなく、あなたの思考整理や新たな気づきにもつながる有効な方法です。

具体的な進め方(資料作成のケース)

実際に「社内向け説明資料」を作成する際の、3ステップの指示例を見てみましょう。


第1ステップ:全体構成の相談

まずは詳細を決めずに、大枠の方向性(骨子)を提案させます。

指示(プロンプト): 「あなたはコンサルタントです。〇〇について社内向け説明資料を作りたいので、想定スライド構成案を10枚分提案してください。」

第2ステップ:重要スライドの内容を深掘り

出てきた構成案をもとに、特に重要な部分の中身を作らせます。

指示(プロンプト): 「スライド3と4について、説明文のたたき台を各200文字程度で作成してください。」

第3ステップ:表現のブラッシュアップ

文章ができたら、読み手に合わせた表現や言葉遣いに修正させます。

指示(プロンプト): 「スライド3の説明文を、役員にも伝わるように、より簡潔かつ説得力のある表現に書き換えてください。」

上記のように段階を踏むことで、手戻りのないスムーズな作成が可能になります。

まとめ:AIは「一発回答マシン」ではなく「パートナー」

このプロセスのポイントは以下の3点です。

  • 1.まず「全体像・論点整理」
  • 2.次に「重要部分の深掘り」
  • 3.最後に「表現・精度のブラッシュアップ」


AIを単なる検索ツールのように使うのではなく、思考の伴走者(共創パートナー)として捉え、会話を重ねてアウトプットを磨き上げていきましょう。